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勇気ある女子高生の話

【トーショク通信】第16号

新所沢の不動産会社トーショクが発信する

所沢・不動産売却・トーショクの話


 約25年前にトーショクが川越で土地を買って、そこにアパートを建てようとしていたときのことです。

 

 アパートを建てる前に近隣の人たちに説明会を開きました。近隣住人のリーダー的な人の家に7~8人が集まりトーショクの社長(当時40代前半)が説明に行きました。

 

 しかし、集まった近隣の人たちはアパートを建てることに反対でした。理由は、アパートを建てると「常識を知らない若い人たちが来て周辺の住環境が悪くなる」などです。

 

 もちろん法的にはアパートを建てても全く問題ありません。役所の許可もすぐに取れます。説明なしでアパートを建ててもよかったのですが工事などをするので近隣の方に一声かけておいた方がいいという配慮からです。

 

 話し合いは何時間も続きました。社長は根気よく話し合いを続けました。

 

 「じゃあ、いきなりみんな実家を出たら戸建を買って住めるのか」「自分たちだって若いときはアパートを借りて住んでいたんじゃないのか」「アパートを貸してくれる人がいたから若いときに生活できる場所があったんじゃないか」「自分たちの子供だって学校卒業したらアパート借りるんじゃないのか」「そうやって社会が成り立っているじゃないのか」ということを話し続けました。

 

 それでもやはり話し合いは平行線で時間だけが過ぎていきました。

 

 その時です。

 

 部屋の襖(ふすま)が急に開いて、高校生くらいの女の子が大人たちに向かって大きな声でこう言ったのです。

「私だって学校卒業したらアパート借りるよ!」

 

 近隣住人のリーダー的な人の娘さんでした。隣の部屋で話をずっと聞いていたのです。

 

 部屋はシーンとなりました。今まで自分たちのことだけを考えて主張していた大人たちも黙ってしまいました。

 

 この女の子の一言がきっかけでアパートを建てることにみんな納得し、円満な流れでアパートを建てることができました。

 

 社長からこの話を聞いて私も感じるものがありました。大人たちが大勢いる中で高校生の女の子がはっきりと自分の意見を言うってすごく勇気がいる行動だと思いませんか?


トーショク

舞草 亮

まいくさ  りょう

 

1976(昭和51)年

10月1日生 辰年

177㎝77㎏(靴26.5㎝)

所沢出身

 

若草幼稚園 上新井小 小手指中出身。高校時代は毎日、新所沢の駅から学校に通っていました。所沢では上新井、椿峰、山口、松葉町に住んだことがあります。

 不動産歴11年。宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士・不動産コンサルティングマスター。ちなみに上海で5年仕事をしていたので中国語(HSK6級・HSK口試高級)が少し話せます。


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