【トーショク通信】第96号
新所沢の不動産会社トーショクが発信する
所沢・不動産売却・トーショクの話
かつて所沢には『所沢飛行場前』駅と『所沢飛行場』駅がありました。“前”があるかないかの違いです。もちろん日本初の飛行場である所沢飛行場(現在の航空公園とその周辺エリア)と関係があります。
『所沢飛行場前』駅は1938年(昭和13年)に開業しました。場所は、今の所沢駅―航空公園駅の間で、新宿線が東川を渡る場所の航空公園駅寄りに設置されました(所沢市御幸町)。当時まだ航空公園駅はありません。
しかし、1941年(昭和16年)に、軍施設が明らかとなる名前がよくないという理由で『所沢御幸町』駅に駅名を変更します。
そして、戦後の1951年(昭和26年)、米軍基地(つまり旧所沢飛行場)へ軍事物資を貨物輸送するため、『所沢御幸町』駅を1.4km北へ移設し『北所沢』駅を開業(ほぼ現在の『新所沢』駅の場所)します。
そして、1959年(昭和34年)に『新所沢』駅に名前を変えて現在に至ります。
それとは別に『所沢飛行場』駅も同じ時期に『所沢』駅の近くにありました。まぎらわしいですか?飛行場の後ろに“前”がないんです。
簡単にいうと『所沢飛行場前』駅が旧西武鉄道(今の西武新宿線)で、『所沢飛行場』駅が武蔵野鉄道(今の西武池袋線)です。当時は別々の会社で競争していました。
『所沢飛行場』駅は、1938年(昭和13年)の2月に所在地の地名を取って当初は『松井村』駅として開業しました。場所は所沢駅―秋津駅の間で、所沢市上安松(所沢陸橋の近く)です。
当時は池袋まで片道46銭。しかも往復割引があり、往復なら70銭。かなりの割引ですよね。往復しても1円以下です(2021年、所沢駅―池袋駅の片道で350円)。しかも、池袋方面は始発が午前5:22、終電が午後11:52で30分おきに発車だからかなり走ってましたね。
ただ、1938年(昭和13年)の3月に、旧西武鉄道の『所沢飛行場前』駅に対抗して『所沢飛行場』駅に名前を変更します。開業して1ヶ月で駅名を変えちゃったんですね。早くないですか?
そして1940年(昭和15年)に、やはり軍施設が明らかにならないように名前を『東所沢』駅と変更します。その後、1945年(昭和20年)、第二次世界大戦末期の戦況悪化を理由に営業が中止され、1954年(昭和29年)に廃止となります。
ちなみに現在のJR武蔵野線『東所沢』駅とは全く別地点で、関係もありません。
もっとちなみに、現在の武蔵野線の『東所沢』駅は計画では駅名を他の武蔵野線の駅のように「新小平」や「新秋津」のように「新所沢」とする予定だったそうです。でも、西武新宿線に『新所沢』駅がすでにあったため、建設段階での仮称であった「東所沢」がそのまま正式な駅名となった経緯があるそうです。
トーショク
舞草 亮
まいくさ りょう
1976(昭和51)年
10月1日生 辰年
177㎝77㎏(靴26.5㎝)
所沢出身
若草幼稚園 上新井小 小手指中出身。高校時代は毎日、新所沢の駅から学校に通っていました。子供のころは北所沢町にある剣道道場(マルハ啓道館)に通っていました。所沢では上新井、椿峰、山口、松葉町に住んだことがあります。
不動産歴11年。宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士・不動産コンサルティングマスター。ちなみに上海で5年仕事をしていたので中国語(HSK6級・HSK口試高級)が少し話せます。
〈ご来店〉
所沢市松葉町15-12
〈お電話〉
0120-104-493
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